
この写真を見て、もしやこれは...?
と感じた方は、ジブリのアニメをよくご覧の方だろう。確かにこの金具屋の建物には、映画「千と千尋の神隠し」の舞台、油屋を彷彿させる雰囲気がある。
事実、油屋のデザインには「色々な温泉が入っていて特定のモデルはない」とされているが、道後温泉本館やこの渋温泉金具屋、さらには湯原温泉油屋、江戸東京たてもの園の子宝湯、軽井沢の追分油屋旅館など、さまざまな建築物がその素材になっているようだ。
一見の価値はもちろんだが、ぜひ一度は泊まってみたいと思わせてくれる旅館の1つだった。
さて、ここからは本題の渋温泉の紹介に入ろう。
1300年前に行基が発見したとされる渋温泉は、戦国時代には武田信玄の隠し湯のひとつとして、川中島の合戦では傷ついた兵士を療養させた場所といわれている。また江戸時代には、佐久間象山、小林一茶、葛飾北斎などの文人がこの地を訪れた。

渋温泉も、湯田中温泉と同じく外湯巡りが有名で、一番湯・初湯、二番湯・笹の湯、三番湯・綿の湯、四番湯・竹の湯、五番湯・松の湯、六番湯・目洗い湯、七番湯・七操の湯、八番湯・神明滝の湯、九番湯・大湯と9軒の共同浴場が存在する。ただし、いずれも宿泊客および地元の方専用であり、どの浴場にも共通鍵がかけられている。渋温泉の宿泊者には無料で外湯の鍵が貸し出され、苦(九)労を流すと謂われる「九つの外湯めぐり」を楽しむことができるのだ。
現在は、日帰り客用に「九番湯・大湯」が有料開放されており、渋温泉旅館組合事務所または渋温泉有料駐車場管理事務所にて入浴券を販売している。 入浴券を裏面に記載してある大湯周辺の旅館・商店に提示すると、大湯の鍵を開けてもらえる。日帰りの入浴時間は10時~16時。他の外湯については引き続き日帰り入浴客の入浴は許されていない。

ノスタルジックな石畳がなんともいえない渋温泉街を歩くには、川向の有料駐車場を利用すると良い。橋を渡って温泉街に入ってしまうと道が細く往生するのでご注意を。
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