車中泊で行く北海道 中標津

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稲垣朝則 Tomonori Inagaki
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屈斜路湖と摩周湖がある弟子屈、網走、知床、根室… 中標津は、道東におけるこれらのメジャーな観光スポットに囲まれた広大な牧場地域である。ここでは最新を誇るカーナビでさえ、普段の縮尺地図では一本道しか表示できない。釧路湿原に行けば同じ現象が起きるが、このあたりは人が住んでいる酪農地である。都会人は改めて北海道のスケールの大きさを思い知らされることだろう。

もちろん、中標津にも秘湯や見どころが点在する。
しかし、滞在日数が限られたツアーバスは、知名度が低く、お土産屋もないローカルな中標津の観光スポットにはやってこない。すなわちここは、道東観光のエアポケットなのである。
それもあって、この地にはキャンピングカーやバイクに乗る旅人が多く集まる。キャリアを重ね、ひとしきり北海道を周り終えた人間にとって、中標津の素朴さと、旅行者に対する適度な距離感は、実に心地良く感じられる。居たいだけそこに居ていいよ… ここには、そんな北海道のおおらかさが、今もなお残されているようだ。
最後に。もし僕が北海道に住むとしたら、中標津は魅力的だ。観光客より住民が多いこの町には、幹線道路沿いに、モダンなスーパーマーケットと、暮らしに必要な店舗が揃っており、札幌と東京を往復できる空港もある。しかも冒頭に挙げた撮影地までは、僅か1時間ほどあれば行くことができるのだ。

四季折々の北海道を撮影したい者にとって、ここはベース基地としての条件をハイレベルに満たす候補地の1つだといえるだろう。

 

ミルクロード北19号

ライダーの聖地「開陽台」に続く北19号線は、ミルクロードの名でも親しまれている直線道路だ。

川北温泉
北海道の野湯でも、一際人気の高い川北温泉は、凹凸だらけのダート道の奥に湧く秘湯である。
野付半島
タンチョウが寛ぎ、打瀬舟が北海シマエビ漁に勤しむ。昼下がりの野付湾でのヒトコマ。
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